白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

弱気の虫

弱気である。

「向精神病薬で脳が萎縮し、日常生活能力と金銭管理能力を失いました。仕事どころか社会生活を営むのも困難です。一人暮らしも無理だと思います」

これが決まり文句。いまは成年後見人を立てようとしている。永久入院の話も出ている。なぜ、急に弱気になったんだ。躁うつ病だから。それで良いのか?

瞑想の技術。そう言えば瞑想することも忘れていた。これが、弱気からくる気の迷いなのか。冷静で保守的で妥当な判断なのか。傷ついた私に必要なものは何か。

疲れ果てた私は
安易に主体性を投げ出して
楽になりたい一心で
何かを忘れてしまったようだ
まだ、迷いがある
基軸を忘れるな
いや、忘れてしまった
energy flow
流されてみるか
賭けだな
大きな賭けだな
諦め顔して
当分、入院か

頭がパニック

節約しているつもりだ。焼肉屋にも寿司屋にも行っていない。それでも金が無い。今も、そしてこれからもだ。

水道代、電気代が払えない。いや、タバコと酒と喫茶店が悪い。何だ。どんな生活をしろと言うのか。

頭はパニック。自分をコントロール出来なくなる。ワンとか、ウィーウィーンと喚く。末期的だ。永久入院的症状だ。

「主体性」これが鍵概念だ。私は長年、精神科医に主体性を明け渡してきたのではなかったか。あるいは相談員に、父親に、ケースワーカーに。いつから。そんなことはどうでも良い。過去の解釈は既に終わっている。大事なのは未来だ。

頭のパニックは夜、寝る前に発生する。対策が必要だ。禁煙は必須だ。今日は土曜日だ。どうする、俺。

今日は、出しお好み薬豚の紅しょうがトッピングだな。そうだ。愛ちゃんの日だ。贅沢の日だ。5月26日だ。

主体性。判断できない自分。成年後見人問題。予防的対策。家賃。通信費。借金。弁護士。頭がパニック。相談なんて気休め。終わりには手を伸ばさない。節約。冷静になれ。順番だ。優先順位だ。支離滅裂だ。

さあ、仕切り直し。

精神科の主治医

振り返ろう。私が38歳の発病以来、何人の精神科医を見てきたか。いや、多すぎる。主治医だけを追いかけよう。ただし、入院時を除く。どうなるだろう。

 

1.N1医師 町医者・・・数ヶ月

2.SA医師 産業医・・・約1年

3.YH医師 大学教授・・・約10年

4.YM医師 大病院・・・約1年

5.SK医師 町医者・・・約2年半

6.MK医師 町医者・・・約2年半

7.HH医師 町医者・・・約1ケ月

 

ああ、藪医者もいれば名医もいる。そして、主体性を奪う医者がいる。今日も弁護士に会う予定をキャンセルさせられた。いや、まだキャンセルしていない。行けば良いのだ。でも、アドバイスに従うのだ。どっちなんだ。

 

否定。のんびりしてくださいと言われた。4月から躁状態だった。断片的に記憶が飛んでいる。思考が断片的だ。成年後見人は妥当だと言われた。金欠パニック継続中。

 

精神科の主治医。よりかからないことが肝要だ。主体性を維持することだ。よりかかるなら精神科医以外にしよう。依存。依存する相手を間違えるな。最後の砦を確保せよ。

ロバート意識

「哲学者たち  R.4.1」

哲学者は言語の囚人だ
脱走ばかり考える囚人だ

哲学者は意識の病人だ
意識を言語で説明できると妄想している

言語という不十分な道具
この不完全な道具を改良しようとする哲学者
実験と失敗
それはやがて世界を狂わせる

問いと批判
哲学という熱病に冒されて死にゆく者

哲学者が恣意性を排除できるはずもないのに
意識を言葉で説明しようとする

徒労だ
唯物論も二元論も遊戯だ
人間が作った言語ゲーム

哲学は過去の道具となったのか
もう哲学の時代は終わったのか
それは歴史学の対象になったのか
そのうち言語は爆発するだろう・・・その時


「人間的自然と非物質 R4.2」 

人間的自然とは自然状態ではない
それは社会生活の中から出現する自然を意味する
そこに横たわる心身問題ないし心脳問題
解釈がいくつあろうとも
出口はどこにもない

人間的自然という言葉の響きに酔いながら
それは美しく
それは正しく
崇高なものにちがいないと直観するのか

あるいは、人間的という条件になど
何の意味もないと
吐き捨てるのか

人間的自然というからには
その特性が示される必要がある

スピノザ、ヒューム、ドゥルーズ
人間は本当に特別な動物なのだろうか

生命という次元
意識という次元
精神という次元

非物質とはなにか
それは科学者の領域なのか
哲学は不要なのだろうか

そろそろ、ロバート意識について語ろうか


「私という仮想の主体 R4.3」

現実などない
認識はある

いや、現実はある
空間として
物質として
時間として
エネルギーとして
情報として
交換として
生命体として
意識体として

進化する宇宙
複雑さの中で
新しい次元が生成されて行く

私は身体という乗り物を持つ主体
私は主体という意識を持つ非物質
電気的に構成された仮想的構造体
ニューロンの作る幻影

意識は意思を生む
意識は欲望する
主体とは欲望する意識のことだ

私という主体は一つではない
統合的体系は偽装ないしは仮定だ
社会秩序のための制約だ

社会もまた主体であり仮想であり集合体である
社会もまた生命体である
天体や宇宙と同じく

脳はどこにある
ニューロンはどこにある
ロバートはそれを知っている
ただ、思い出せないだけだ


「非言語的概念 R4.4」

あの宇宙人には心という概念がないのさ
感覚という概念も
自分という概念も

ローティ先生
それは進化論的にあり得ないぜ

猫にだって自己意識はある
それは言語に先行する

ふむ、では意識は物質か、それとも脳か

あららら
そんな古臭い哲学はつまらない

デカルトヴィトゲンシュタインもどうでもいい
ロバートは答を知っている
ただ、言語が不完全過ぎる
だからロバート言語が必要なのさ

脳は道具
身体は乗り物
私は私でドライブする

私は私
時間は時間
次元は次元

私は私が私ではない可能性を否定しない


「散乱そして産卵 R4.5」

意識は散乱する
思考は輻輳する

記憶は希薄で
行為は必然だ

散乱から秩序へ
オスとメスは結合し
そして産卵へ

世界はすべて散乱している
散乱していないという錯覚だけはある

産卵が散乱でなくてなにが産卵だ
ロバート意識は主体を超える

貴方が私になり
私が貴方になる

意識は強制され捏造される

散乱せよ
産卵せよ

それが宇宙の法則だから

(了)