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撤退障壁にご用心

企業が市場での支配力を維持するために新規参入を難しくすること、つまり参入障壁を作るとは昔からある戦術だった。しかし今はこの逆に顧客が撤退できない仕掛けを作る戦術が流行っている。これを撤退障壁を作るという。

 

最近、俺はBLOGOSという700人ほどのブロガーのポータルサイトに登録した。登録方法はいろいろあったのだが、あまり考えずにFacebookとの連動を選んだ。しかしこのBLOGOSが面倒になったので会員をやめようとして驚いた。なんと、Facebookをやめない限りBLOGOSをやめられないのだ。規約に書いてある通りなのだろうが、とても嫌な気分になった。そして自分の無知に腹が立った。

 

他にもメールマガジンの解除方法を恣意的にわかりにくくしたり、ネットの法整備が追いつかないので、とんでもない話が多々ある。利用者としては十分に注意した方が良い。アプリの連携を使うと個人情報がどう洩れても不思議ではない。

 

撤退障壁はシステム的なものだけに限らない。心理的な撤退障壁もある。衰退したmixiもやめたいのだが、mixiでしか連絡の取れない人が数人いる。そして、何もないのに毎日ログインして情報をチェックする。結局、私はいまだにやめられないでいる。

 

企業の側からすると、うまい撤退障壁を作ることが課題だ。撤退にコストがかかるようにしたり、心理的な刺激を与え続けることで中毒にしたりと、いろいろな手を使う。

 

そういうことがわかっていながら、2日前にこのブログを「にほんブログ村」に登録した。登録ブログ数約71万という巨大なポータルサイトだ。因みに、そのうちの「政治」カテゴリーが約3900、その中の「政治・社会」が約1000ある。

 

ああ、これに登録したことで、このブログもやめにくくなる。たかが戯言に熱心になるかもしれない。ブログなど誰が読んでいるかもわからないのに、ページビューや順位が気になってしまう。まあ、これは性格ないし知能の問題かもしれないが。

 

最近は一日中スマホという人も多い。楽しいとか、中毒とかいう以上に、きっと手放せないようにしむけられているのだろう。参入障壁を低くして、撤退障壁を高くするのが、現代のビジネスの基本となった。安易に参入することにはリスクがあるのだということを知っておくべきだろう。