白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

東京都民は反省しないのか?

舛添東京都知事が辞任するらしい。ショボイ理由だ。公私混同。ちょっとした贅沢。脇が甘かったとしか言いようが無い。

 

それにしても彼を推薦した自民党公明党は反省しないのだろうか。彼を当選させた東京都民は反省しないのだろうか。また、選挙がある。誰が立候補し、誰が当選するのかは分からないが、東京都民が選ぶのだ。マトモな人物が当選するとは思えない。東京オリンピックまで持つかどうか。その程度だろう。

 

政治家が悪い、政治家が悪いと言うが、選んでいるのは、市民と大衆だ。市民と大衆の違いについては何度も書いているが、市民とは責任を自覚する存在であり、大衆とはメディアに流される存在だ。日本は市民と大衆に分断されているのだが、戦いが起きない。各政党の支持者の中も、市民と大衆が混在しているからだ。

 

ふと思ったのだが、市民には政権の敵というイメージがある。政権は大衆を可愛がり、市民に冷たい。そんなイメージがある。これは、日本だけの話でもなさそうだ。世界には不都合な真実が多過ぎる。それで本当に民主主義なのか。どこまでも衆愚主義なのではないのか。政治の進化には期待できないどころか、政治の退廃が進んでいるのではないのか。衆愚主義の運命など、語るまでもないだろう。国家の衰退が進むのだ。

 

市民だとか個人だとか、近代の枠組みで語るというのは、次世代文明研究所らしくない。ポスト・衆愚政治を想定するくらいでないといかん。その前に、国家が瓦解するということはあり得る。20年後は、本当に分らない。

 

面白ければ、それで良いのさ。東京都知事。いったい誰になるんだ。またまた都民の選択が見ものだ。なお、私の政治理論では、日本は東京都の傘下にある国なのだ。日本より東京の方が偉いのだ。日本が滅びようとも、東京が生き延びればそれでいいのだ。それくらい、東京は特別なのだ。私も東京都民だった時代がある。東京人のプライド。それはもう、書いても書き尽くせない。私の予想では石原伸晃氏が出る。親子二代だ。ちょうどいいタイミングで選挙になったね。勝利は確実か。