白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

愛国心とは自己犠牲という意味

いや、遅くなったが文部科学省は2、3年後を目途に「道徳心」と「愛国心」を点数化することを決めたらしい。ものすごい時代錯誤。歴史の後退だ。

 

そもそも愛国心とは何か。愛とは、自分より大切なもののことだ。つまり、愛国心とは自分個人より国の方が大事だという思想であり、それは自己犠牲ということだ。

 

どんな教科書が出来るのかは知らないが、日本はいったい何がやりたいのか。思想統制以外に考えられないではないか。当然、マスメディアにも愛国心を要求するだろう。そして、国とは時の政権である。現在でも事実上の独裁政権の日本を、名実共に独裁政権にして何が楽しいのか。永遠の独裁政権でも作りたいのだろうか。

 

日本には未だ第二次世界大戦の亡霊が生きているのである。歴史認識。亡霊たちが集まって政権を作っているのである。その亡霊に群がる人々がいるのである。

 

戦争になるとは言わないが、ますます気持ち悪い国になる。

 

それに無関心な、大衆とメディア。こんな国に愛国心を持てなど、ブラック・ジョークの類いだ。

 

日本だけではない。世界はどんどん狂って行く。愛国心に点数をつけるのではなく、愛される国になるように努力して欲しいものだ。点数をつけるのは国民の方ではないのか。完全に倒錯している。

 

それでも参議院選の争点は景気なのだろうな。寝ぼけた大衆。それに迎合するマスメディア。悪循環とも言えるだろう。劣化は加速する。