親分
私には親分がいる。正式の契約書も杯の儀式もないが親分がいる。同年代の会社社長。勝手に家来を名乗るのは迷惑なのだそうな。まあ、そんなことはどうでも良い。私には親分がいる。
先週、ある人に「貴方なら人生を立て直せますよ」と励まされた。一瞬、喜んだのだが、人生を立て直すって、どういうことと頭がクルクルした。これはピンチだと親分にメールした。
人生を立て直すとは、ずいぶん上から目線で失礼な話だと返ってきた。
以前のメールもあわせて読んだ。
坐禅と散歩と俳句と美術鑑賞と自炊をやってるうちに、じわじわと得も言われぬしあわせ感が湧き出てきますよ。
楽なほう、楽なほうを選びましょう。
ああ、なんと良い親分なのだろう。
瞑想家というのも気負い過ぎのようだ。これは自省。
私の欠点は真面目なことかもしれない。上から目線野郎なんてスルーすれば良いのだ。真面目に相手をしない。真面目に考え込まない。親分は真面目さを悪癖だと言った。
親分は必要だ。親分を忘れるな。