白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

誘惑

私が「グダグダ主義宣言」を発表したのは、今年の6月だ。しかし、そこから上手くグダグダになれなかった。誘惑があった。会社の社長になれと言われた。金はあると言われた。迷った。悩んだ。半分、その気になった。

 

世俗的に見栄えのする人生を良しとする感覚が、どこかに残っていたのだろう。結局、混乱は1ケ月以上続き、痛手を受けた。

 

瞑想を始めたのは8月の終わりだ。2週間ほどで無想の境地に慣れるまでになった。もしもあの時、そう、今年の6月に毎日無想をしていたならば、混乱は無かったはずだ。誘惑もサラリとかわせたはずだ。

 

煩悩。自分でも普段は意識しない世俗的な価値観。それは思考ではなく反射になっている。グダグダ主義じゃダメですよという誘惑は常にある。

 

しかし、私は宣言したのだ。宣言は重いのだ。七つのダダ宣言というのもある。しかし、頑張って第2の宣言を書こうという気持ちは今のところない。それよりも、毎日の瞑想で誘惑を消し去ることが大事だろう。誘惑は、意外なところからやってくる。