欲望地図

「欲望地図」 白井京月

 

欲望

この二文字の深さと重さ

人生というのか

生活というのか

人の欲望は多種多様だ

俺は雲丹を欲望するが、あいつは雲丹を食べない

俺は名声が欲しくてしかたないが、あいつは無名で平気だ

満たされた欲望と

満たされない欲望

宗教家は欲望を捨てろと言うのか

そうではない

自らの欲望について丁寧に洗い出し

深く考えるのだ

深く感じるのだ

そして、欲望地図を作る

何を捨て、何を妥協するのか

そうすると本筋の欲望が見えてくる

意味?

欲望こそ意味だ

それ以外に何がある

飼いならした欲望が暴れ出す時もある

欲望が泡のように消える時もある

人間は欲望の質と深さで測られる

欲望を生きよ

汝、欲望を知れ

深く瞑想して、欲望地図を作れ

まあ、怠惰という欲望もある

さあ、横になって瞑想しよう

何日も、何日も、欲望を調べ尽くそう

欲望地図は人生の羅針盤