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闇の法の受刑者

「闇の法の受刑者」 白井京月

知的障害者を可哀想と言った知人に
それは失礼だと怒ったことがある
しかし、今
私は可哀相だと思ってもらいたい
私の辛さを感じて欲しい
弱くなったのか
素直になったのか

闇の法の受刑者となり
闇の中を生きている
自由がない
通信も、移動も、消費も、仕事も制限される
罪のない受刑者は
生きているとは言えない状況の中で
隔離されている
またの名をセーフティネット
またの名を精神科医

無法地帯に落ちたのだ
ただ、足を滑らせただけ
闇の刑務所の実態など
表に出るはずもない

刑を終えても
刻印は残る
世界は一変する

いつか誰かが書くだろう
今はまだ、誰も書けない
世界に戻るまでは
誰かが世界に戻るまでは

涙は奇跡を起こすだろうか