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愚者とは誰か

「愚者とは誰か」 白井京月

 

愚者とは何か。それは常に世界の外部に置かれる者、そして世界を知る者のことだ。あらゆる権力、あらゆる権威にとって、それは脅威であり邪魔者だ。愚者は道化という手法を用い笑いを味方にする。

愚者は、その霊的な力で真実を見抜く。そして無邪気に真実を語る。賢者は世俗に服従し真実を語らない。いや、賢者は真実を見ようとはしない者のことだ。愚者は見る。いまや喪失の危機に瀕している「見るという行為の力」を発揮する。愚者は自由に想像し、創造する。

愚者は悲しい世界の中で、まだ見ぬ愚者を求めて旅する。

パフォーマンスは宿命だろう。しかし、それは喜びではなく悲しみなのだ。愚者に力を与える場所。それは愚者たちによる対話の場でしかない。愚者はそこで、霊的な力を交換する。

愚者であることの自覚。それが、このムーブメントへの参加資格だ。さあ、愚者として、いきいきと生きよう。運命を受け入れよう。その、特異な力を磨こう。