白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

福祉業界が就労という絵に描いた餅で肥大化している件

福祉業界が就労という絵に描いた餅で肥大化している件。

自立支援とか、新しい公共という概念というよりも言葉を使って、福祉の対象者(障害者や生活保護受給者)に、いろいろなサービスを提供し、ステップアップして、最後のゴールが就労なんだそうな。

しかしね、就労できるのはレアケースですから。

それに障害者の場合、就労したら企業側にお金が行く仕組みなんですね。それが社会保障費に含まれるのだからお笑いです。いえ、笑えませんね。

結局ね、制度改革でできたことは福祉業界の肥大化。福祉業界の雇用創出ですよね。

就労って、そんなに喜ばしいこと、あるいは人間としての義務なんですかね。

何度も書きますが、労働はある時には聖なるものと美化され、ある時には刑罰として与えられ、また、年収という形で格付けの道具にもなる。

今からビジネスを始めるなら、就労継続支援B型なんておいしいですよ。障害者が一人1日来てくれれば約6000円行政から支給されます。10人なら1日6万円ですね。本人には1000円も払いません。日本にはそういう世界、そういう制度があるのですよ。

社会福祉法人も凄い勢いで増えて、1万7千くらいあります。最低でも1億は持っていますから、2兆円規模の資本金と考えて良いでしょう。それがどんどん肥るのです。

まあ、就労は建前と割り切り、サービスの恩恵に預かるのが賢明なのでしょうか。

とりとめの無い文章になりましたが、最後に一言。

「福祉業界よ、就労という絵に描いた餅を振り回して商売するのも、いい加減にしましょうよ」