白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

誰のための障害者就労か

 今年の4月から、就労継続支援A型、B型の運用変更がある。ざっと見た感じでは、新規参入歓迎から新規参入の抑制へという感じだ。

だいたいからして、この制度は福祉サービスというよりも事業主の利権、市場拡大という感が強かった。まあ、障害者を餌にしたビジネスだと言うと怒られるだろうか。

そもそも、障害者をチャレンジドと呼び、障害者に努力を求めているところからして本末転倒なのだ。私も言われたことがある。

「B型、A型、障害者就労、一般就労と段階的にステップアップしてください」

は? なんというはしたないピラミッドモデルだ。障害者はみんなパラリンピックを目指すのか。健常者はみんなオリンピックを目指すのか。クレイジーだ。

根幹の狂った制度を運用で何とかするのは難しい。実態は、言葉だけが踊る事業主のための障害者就労なのだ。そこには、厚生労働省が利権を握りたいという思惑も働いているだろう。

障害者就労は福祉の闇。過半数の障害者には無関係な話。利権。利権。利権。マスコミは障害者就労を美談にする能天気。踊らされ、洗脳されいる一般人。

ああ、2年前に、ある会社の社長から話があったよ。就Bの会社をおこして社長をやらないかってね。もちろん断った。私は悪人じゃないからね。じゃあ、また。