白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

障害者世界から脱出できない件

一度、障害者世界に入ると脱出は難しい。障害年金を貰うと、素直に有り難いと思ってしまう。更新で等級が落ちないように、病状が良くならないようにと考えてします。いけないことだが、それは現実だろう。

私は前の前の主治医に一般就労で働けと言われた。ヘルパーが週2回入っているのに、どうやってという感じだ。それに働けたら障害年金が無くなる。給料は以前の4分の1だ。モチベーションが湧かない。私は障害者としての就労に行ってしまった。

そこは、泥沼だった。時給180円の就労継続支援B型。異世界である。しかし、異世界は確実に存在する。私は異世界の住民になった。

障害者世界でも生きてはいけるのだろう。しかし、それは異世界だ。一般世界への復帰は、さまざまな理由と事情から困難なのだ。

わかりました。諦めましょう。それで良いのだろうか。しかし、今の私は、現実的には障害者世界で生きるしかないと考えている。

身体障害と違い、精神障害は分かりにくい。得体のしれない病気。私自身もそう思う。だいたい、理想がわからない。一般世界だってクレイジーだ。でも、憧れはあるかな。

節約、質素、倹約。それらが求められる。喫茶店は贅沢だ。交際費はなく、人間関係が希薄になる。孤独と空腹。それらが重くのしかかる。

精神障害。病状は様々だ。一般世界への回路は無い。結局、障害者世界を充実させるしかないように思えてきた。それに必要なのは連帯である。インクルージョンは幻想だ。障害者は障害者世界から脱出できない。あり得ない夢を見ないこと。再起だとか、一発逆転だなどという医者はヤブである。ほっこり生きよう。