入院前夜
アルコール依存症である。入院するべきなのに、主治医が入院させない。もう、5月からだ。しかし、流石にもうダメだろう。食べずに飲んでいる。γGTPが1200を超えた。
今日はバックギャモンの例会に行こうかと思った。Kプロにメッセンジャーまで送った。それでも行かない。自信がないのだ。ああ、靭会館横のカンテでカレーが食べたかった。また、いつか。退院してからだね。
入院前夜。13日には高校将棋部のOB会がある。通称、餃子の会。これだけは行きたいな。麻婆豆腐が食べたい。もちろん、餃子も。
入院前夜。ハイボールは、角ハイボール濃いめを1日6本平均。胃が荒れて気持ちが悪い。下痢もしている。汚いね。
今日は半年ぶりに、I君と王将に行くことになった。餃子かな。
明日、通院。主治医が入院と言うかどうか。言わない可能性の方が高そうだ。なんだ、入院前夜じゃないじゃん。標題に偽りあり。
しかしね、識者はみな入院推奨なんだよ。そうでなきゃ、死ぬよ。まあ、死にたいんだけど。
入院の覚悟は出来たよ。ただ、主治医がね。最近は回復とか言い出すし。俺は作業所でハイボール飲ませろと喚くし。ハチャメチャだわ。
今日も、朝から、安定の3本。どうしようもないね。
人間の生活。人間の一生。俺はも終わりだ、と呟いてみる。もう、ひと花。夢を見たければ見るがいい。女。女が欲しい。なんてゲスな書き方だ。ジェンダー論者、失格。
入院しなければ、もうすぐ死ぬよ。2,3年かな。悪くはない。空虚な日常を繰り返すのも苦痛だ。父85歳。母80歳。長女23歳。俺58歳。家族はない。虚しい。
父と母は離婚して、父は再婚している。俺も5年前に離婚した。嵐。嵐の中を生きてきた。ただ、生きた。
どんな物語も生まれなかった。それでも、生きるの。M子はそう言って消えて行った。うまくやっているだろうか。いい女だったよ。ああ、やらしい書き方だな。本性だ。