白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

人格改造の倫理学

脳の薬(精神科の薬)は近年、急速に進歩している。

脳の「腹内側前頭前皮質」という場所は、個人の根本的な価値観、心、人格を司る部位であると言われている。そして、多くの薬がここに働きかけて作用する。

いまの薬は、精神疾患の患者を対象にしているが、そのうち、もっと集中力ある人間にして欲しいとか、もっと明るい性格が良いという「ニーズ」に応える日がくるのではないか。今からでも遅くない。「精神病薬の倫理基準」を決めないといけない。

厚生労働省に文書で問い合わせるか。精神科医や薬剤師との連携も必要だ。

なに、薬による人格改造は悪くない。そういう意見もあるだろう。必要なのは議論であり、薬の真実なのだ。

当然、精神疾患とは何か、治療とは何かという、哲学的な議論も出るだろう。問い合わせではなく意見提起がいいかな。

ちょっと考える。