生活保護から最低時給を考える。
最低賃金と生活保護費の逆転現象。よく言われることだがピンと来ない。単純に計算するとこうなるからだ。
生活保護、月額13万5千円。(うち、4万5千円が住宅扶助)医療費免除。
最低賃金の算定方法。1日6時間、週4日。月間100時間。
少なくとも、これだけ働けば生活保護の1.2倍は欲しい。
とすると、月額16万2千円。時給1620円だ。
現実問題として、最低でもこの程度の時給が無ければ、生活保護受給者に労働のインセンティブを与えるのは難しいのではないか。
なお、年間2000時間労働(長時間)として、年収が1000万円なら時給5000円。年収500万円なら2500円なのだから、1620円という時給は異常ではない。それよりも、1000円以下の時給が異常なのだ。
1500円以下の時給で働いている貴方。貴方は騙されている。そして、ある意味でブラックな経済システムに加担しているとも言える。もっとも、生活保護をすすめているわけではないので、誤解のないように
また、障害者就労には労働時間の規制がある。これなど、優しいようで、ある種のいじめだ。
1日6時間週4日はおかしい。週5日だという人がいるかもしれない。そうすると、月間120時間になる。16万2千円を120で割ると1350円だ。それでも1350円なのだ。この時給で、1日6時間週4日だと、13万5千円。なんと生活保護とトントンなのだ。しかも、生活保護なら医療費がいらない。「やってられるか!」という時給なのである。
生活保護受給者が毎年増加しているが、最低時給を上げれば経済の景色は変わるだろう。なお、最低時給1000円などというショボくてイミフな目標はダメですよ。
正論で勝負しよう。
※参考)藤田孝典氏のブログ
「最低賃金」と「生活保護基準」の「逆転現象」は解消されていない!-用いられる「生活保護基準」のウソ-(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース