白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

厚生労働白書に求めるもの

ちょっと研究に必要な資料が欲しかったので、電話で問い合わせたが、さっぱり埒があかなかった。

 

私が知りたいのは生活保護に関する以下の数字である。

最近は生活保護に対する風当たりが強くなっているが、世間の人は以下の事実をご存じなのだろうか。

 

1.現在の日本の生活保護受給者は人口の約1.7%。この数字はOECD諸国の中で極端に少ない数字であるということ。

 

2.日本の社会保障費の伸びが凄いと騒がれるが、予算に対する構成比は、これまたOECD諸国の中でも低い水準にあるということ。

 

3.国民皆保険制度と言われているが、生活保護国民健康保険の外側にあるということ。

 

私が知りたかったのは、生活保護費を構成する、8つの扶助の各々の金額と構成比だ。

(1)生活扶助 衣食など日常の生活費

(2)住宅扶助 家賃・地代

(3)教育扶助 義務教育の費用

(4)医療扶助 病院代、薬代、など

(5)介護扶助

(6)出産扶助

(7)生業扶助

(8)葬祭扶助

 

よく、生活保護が受給できれば勝ち組と言われるが、まあ、至れり尽くせりだ。一般人が想像している生活補助など、生活保護費の半分にも満たないことだろう。

 

私は正確な数字を把握して、構成比を都道府県別に出してみたかったのだが、それはヤバ過ぎる真実をしるということなのだろうか?

 

どこまで行っても利権。

 

それにしても、担当職員の「パリティって何ですか?」には飽きれた。会話する気力が失せた。官僚の劣化が加速しているようで怖くなった。官僚国家でも民主主義国家でもない、ブロガー国家の方が良いのではあるまいか。

 

次回の厚生労働白書では上の数字とグラフが欲しい。知る権利だ。違うか?(笑)