白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

世俗的な承認欲求と精神的成熟

マズローを持ち出すまでもなく、承認欲求は誰にでもある。しかし、これは終わりなきゲームだ。なぜならば、一つ満たされると次の欲求が生まれる。それを進歩とか成長と呼ぶこともできよう。しかし、それは多くの場合、不毛であり、挫折を伴い、精神的未熟さを露呈することになるだろう。

私の親分は、世俗を離れて、一人楽しめと言った。それが出来るのは、精神的に成熟した人だけだ。

もっとも、人間は社会性の動物であり、一人で暮らすようには作られていない。

そう思うと、今度は精神的成熟とは何かという問題になる。それはきっと、利他的になることだ。言い換えると、利己的であることの克服だ。

ふむ。世俗の承認欲求に踊らされてはいけない。成熟していないならば、それは必ずどこかで躓く。躓いてもいい。そこから学ぶのだ。同じ過ちを繰り返さないように。

私はこう書いて自分に言い聞かせる。