白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

障害と貧困と自尊感情

いろいろな考えはあるが、私は健全な自尊感情は必要だと考えている。そして、過剰な承認欲求は害毒だと考えている。もちろん、巷の心理主義には否定的だ。ん、心理主義って何よ。それは心理的なことですべての状態や状況を思いのままにできるかの如く喧伝される、心理学万能主義のことだ。心理学全般を否定しているのではないので、誤解しないで欲しい。

さて、障害と貧困の中にあると自尊感情が失われやすい。私もそうだった。風呂にも入らなくなり、着替えもしなくなり、浮浪者を気取っていた時期がある。

上昇志向という言葉は嫌いだが、沈没しているわけにはいかない。障害があっても、貧困であっても、人間としての自尊感情は保たないといけない。

ただ、障害と貧困を抱えていると、一般人との間にアサーティブな関係を築けないことも多い。弱者として、下に見る人が多いのが実態だ。

とにかく、かけがえのない自分を全面的に愛すること。そうすると世界が変わってくる。そんな話を聞いたことがある。出来ないことではなく、出来ることに焦点を当てる。比較しない。評価的にならない。ただ、今を楽しむ。

それが出来れば苦労しないか。笑