白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

転落の速度と意識

年収1千万円からの転落。家を売り、仕事を辞め、離婚した。事業を立ち上げたが廃業した。精神障害者となり、障害年金を受給。障害者手帳を取得。ヘルパーさんが入る。精神病で入院。自己破産。転居。今はワンルームマンション暮らし。立派な転落だろう。

さらに金銭管理能力を失い、通帳と印鑑を契約先に預けている。小口現金しか持たされていないのだ。底辺の中の底辺と言えるだろう。

現実の転落は急だったが、意識の転落は遅かった。意識は現実の転落に追いついていなかった。再起とか復活という妄想があった。それを煽る精神科医もいた。

ここへ来てようやく、現実の転落に意識が追いついたように感じている。自己破産から4年。味わっているのは貧困。

一人暮らしの精神障害者で、障害年金で生活していて、週1回の精神科通院。週2回の訪問看護。週2回のヘルパー。心臓に持病がある。喘息。睡眠時無呼吸症候群

精神障害は、統合失調感情障害。昔は、躁うつ病だったのに、診断が変わった。

自己破産してから、働いた実績はない。就労継続支援B型の通所したが、あれは就労ではないだろう。

財布の中に、いつも10万円以上入っていた時代。毎日、飲み歩いていた時代。あの頃の意識が邪魔だ。もう、いい加減に消えて欲しい。俺だって黒毛和牛が食いたいのだ。でも、無理なのだ。

問題は、どういう日中活動をするかでもある。地域活動支援センターに行く。就労継続支援B型に行く。昔の意識からすると、何の意味もないことになる。だめだよ。新しい意識が必要だ。

転落して、新しい世界に来たのだ。一から学ぶ姿勢が大事だろう。もう、昔の世界に戻ることはない。もう、昔の友達に会うこともない。新しい世界で、生きろ。