白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

アサーションとレジリエンス

アサーションレジリエンス。流行りの言葉ですね。

アサーションとは、自己肯定、他者肯定というあり方です。

私はOK、貴方もOK。

信頼感に根ざして、自分も他者も素直に肯定することで、共感的な協力関係を作りやすくします。

言うのは簡単ですが、「長年の環境や経験から染みついた構え」を変えるのは容易ではありません。アサーティブなコミュニケーションとは、自分の心の中を素直かつ適切に表明するとともに、他者に影響を及ぼそうとしない、個人の境界を尊重したコミュニケーションなのです。

まずは、自己信頼から。「今はうまく行かなくても、自分は大丈夫だと」いう自信が大事なのです。そして、当たり前ですが、自己信頼を強化するには、自分の心の状態を正しく感じ、考え、行動することが必要です。1日を振り返り、誰かに侵入されたか、誰かに侵入したかをチェックし、改善策、代替案を考え、行動する。
なにごとも「積み重ね」です。自己尊重・他者尊重・対等、をベースに考えます。

レジリエンスも、最近、多方面で使用される言葉です。特に心理学、精神科医療で。

つまり、精神的回復力=レジリエンスです。

ある研究では、以下の3つがレジリエンスの因子として抽出されました。

 1.肯定的な未来志向性
 2.感情の調整
 3.新奇性追求


さらに、精神的回復力と自尊感情の間には、正の相関があるそうです。

レジリエンスを支援するのは、教育や医療の役割でもありますが、この因子を知っておくということは、自らの弱みを克服するうえで有益でしょう。

アサーションレジリエンス。これで行きましょう。