精神障害者世界を生きる
精神障害者世界とは何でしょう。それは、障害者と支援者からなる世界です。支援者とは、障害者センターのケースワーカーであったり、作業所の精神保健福祉士であったり、訪問看護師であったり、家事ヘルパーであったりします。
精神障害者の過半数は一人暮らしです。障害年金や生活保護で暮らす人がほとんどです。いろいろな精神疾患を、いろいろな角度からサポートし、生きて行ける体制を作っているのです。
生きて行く。健常者には何でもないことが、障害者には大変なのです。
厚生労働省は、病院での入院治療から、市中での生活へという方針を持っています。20年以上前から、精神科医療はこの方針で動いているのですが、入院患者はなかなか減りません。この壁は厚いのです。
私もまた、精神障害者世界を生きています。作業所(正しくは、就労継続支援B型事業所)に籍を置き、軽作業をする。週2回の訪問看護と週3回の家事ヘルパー。恵まれていますね。食べるには困りません。
そのうえ、私は躁状態になると金銭管理能力を失うので、金銭管理代行サービスをつけています。私は59歳。バツ2の一人暮らしです。
安全と安心の精神病世界。しかし、狂った知能が一般世界に戻りたいと叫びます。
私は50歳まで一般世界にいました。後天障害者なのです。後天障害者と先天障害者はやはり違います。見て来た世界が違います。考えることも違うでしょう。私も回復して一般世界に戻りたいと思うことがあります。しかし、冷静に考えると、回復する可能性はゼロなのです。
諦めましょう。精神障害者世界で頑張って、楽しく生きることを考えましょう。
今日も2時に起きました。いつもの早朝覚醒です。今は、頭が働いていますが、起きていても、頭の働いていない時間がほとんどです。
通勤?不可能です。在宅ワーク?穴が空きます。
現状に感謝しましょう。それが精神障害者の美徳です。