白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

転落はしても、破滅はしない

私は転落経験者だ。破滅したと思っていた時期もある。しかし、日本では転落はしても破滅はしない。家庭は破滅するかもしれない。しかし、個人は破滅しない。

なぜならば、日本には自己破産の制度がある。生活保護の制度がある。つまり、転落しても生きて行けるのだ。これは、破滅ではない。

破滅とは、酒に溺れて自我が崩壊するとか、女または男に溺れて刺し殺されるとか、闇のギャンブルに負けてヤクザにおわれるとかだろう。うむ。破滅ね。俺はまだ破滅していない。本当か。

精神をおかされるというのは破滅に含まれないのだろうか。ナーバスな言説だが、私は精神障害者だ。躁うつ病で統合失調感情障害でアルコール依存症だ。なんだ、破滅しているではないか?

そんなことはありません。精神障害者でも、立派な人格者はたくさんいますと言う、医療、福祉関係者はいる。これは、人権問題とも関わる。本音と建前。そもそも精神障害者もいろいろだ。生きていれば、破滅しているとは言わないだろう。

転落とは、社会が変わることだ。しかし、総体としての社会は大きい。転落しても、滅多なことでは破滅しないのだ。

もちろん私は再起だとか復活などを考えてはいない。むしろ、今の生活に満足している。ハイボールを1日4本飲んで、タバコを吸って、すき家の牛丼ミニを食べる。1日2000円でおつりがくる。生活保護でも、十分やって行けるのだ。

しかし、アルコール依存症はまずいな。余命宣告を受けている。破滅かな。