ある愚者の生涯

旧:次世代文明研究所別館

借金論

入院は無くなった。昨日は私の借金問題で、火の粉が降りかかった。

「借金ありますよ」

「なに~。借金がある。見損なった」

「絶対に返さないとダメよ。千円ずつで良いから」

一般社会での借金に関する観念を思い知らされた。

通常、借金をするのは生活に困ってだ。生活に困るような人間からの返済など半ば諦めている。友達だから助けてやろう。概ね、そんな感覚だろう。

一方で、お金は一切貸さないというイデオロギーを持っている人もいる。表面だけの付き合いしかできない、可哀想な人だと思う。

いや、私は借金を勧めているわけではない。借金が必要な状況にならないことが、一番望ましい。

しかし、やむを得ない状況になった時に、借りられる友人がいるかどうかは重要だ。

私の場合で言えば、もし、あの時、借りられなければ、精神病院に入院になっていただろう。

安易な借金などない。借金はみな切実なのだ。ディープな人間関係。社会の上澄みで生きている人には関係のない世界。友達。世界はいろいろだ。