白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

公平性の経済学

mixiに「公平性の経済学」というコミュがある。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2575494&from=home_joined_community

開設日:2007年9月5日、3534日間運営

私が作ったコミュだ。
読み返して、内容が秀逸なので、ここにも掲載する。

<紹介文>

「公平性の経済学」は進化経済学に属する総合的な社会経済哲学に位置づけられる。
  
その、第一の特徴は、経済学の目的をベンサムの「最大多数の最大幸福」ではなく「より公平な経済システム」と定義し、センの業績である「パレート派リベラルの不可能性」を支持するとともに、公平性を経済思想の中心に据える。
それは、初期値の公平性、成果比例は公平か、能力比例は公平か、公平な福祉とは何か、機会の平等、結果の平等とは何かという問いに対し、哲学的、経済学的な解答を与えることになるだろう。

第二の特徴は、経済統計を使って実態経済の認識と評価に大きなパラダイム変化を起こすことにある。具体的な指標として最優先に用いるのは資金循環図である。成長というメタファから脱却し、この資金循環を用いて経済のプロセス及びその変化を分析することを第一の課題とし、成長率に変わる新たな指標=概念を導出することを目指す。

第三の特徴は、進化経済学的な総合性である。「公平性の経済学」の定義域は、哲学、政治、経済、社会、文化、国際情勢、等を横断する。

最後に、ここが一番肝心なのだが、私の構想は、以下の2点を柱とする。
 a.成長思想からの脱却
 b.雇用主義からの脱却
そして、この構想の正当性を裏打ちする文献が出て来た。

「このように見てくると、自然破壊という環境問題の背後には、資本主義の不安定性とそれを緩和するためのケインズ政策という景気対策があることがわかる。自然環境を犠牲にして、市民の雇用と安定した経済規模を確保してきたのだ、と言っても過言ではない。」 エコロジストのための経済学 小島寛之 東洋経済新報社 2006 p.95

管理人の私は基本モデルの構築に専念する。
もちろん、批判や反論もあるだろう。
それには答える場合もあるし答えない場合もある。時間を無駄にしたくないからだ。

このコミュの参加者としては以下のようなタイプを想定している。
 1.自らも独自に研究し論文を書くタイプ(トピを立てるタイプ)
 2.批判や意見は言うが、自らは成果物を作らないタイプ
 3.もっぱら読むタイプ
どれも可であるが、感情的な誹謗中傷をする人には説明なく退会してもらう。

(以下略)

まったく陳腐化していないどころか、やっと時代が追い付いてきた感じだ。