白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

転落の速度と意識

年収1千万円からの転落。家を売り、仕事を辞め、離婚した。事業を立ち上げたが廃業した。精神障害者となり、障害年金を受給。障害者手帳を取得。ヘルパーさんが入る。精神病で入院。自己破産。転居。今はワンルームマンション暮らし。立派な転落だろう。 さ…

自我の再生

私はいま、三つのレッテルを自分に貼っている。精神障害者、浮浪者、そして廃人だ。それを補強するのが、自己破産と離婚とアルコール依存症。もう、名実ともにボロボロなのだった。 しかし昨日、脳のMRIを撮った結果、脳は正常だと言われた。意外だった。…

デブの綱渡り

一人暮らしに限界を感じている。抗精神病薬で脳が委縮し、知能が低下し、金銭管理能力と日常生活能力を失っているからだ。特に金銭管理は大変だ。つい、酒とタバコが増える。もう、無理なのである。 訪問看護師に、電話で、こんな綱渡りは無理ですと主張した…

怪しい幸福感

昨日の夜から、怪しい幸福感がある。何があった訳でもない。脳内物質の悪戯だ。出来事。薬。アルコール。何にどう反応して、脳内物質が出ているのかは分からない。この幸福感は寝起きにも残っていた。 布団を被って、横になっていたい。こんな時が続けば良い…

アルコール依存と、にちぢょう

午前8時、地域活動支援センターでできた友人、K女史からの電話で目が覚めた。いけない。今日は訪問看護師が来る日だ。慌てて朝食後の薬を飲んだ。抗酒剤シアナマイドは飲まなかった。 私は、昨年12月にアルコール依存症と診断され、2月4日からアルコー…

棄損した自我のケア

精神障害者になって変わったこと。自分をとりまく環境の変化と関係性の変化。過去の自我は放棄され、ややもすると投げやりになる。精神科医療には、この棄損した自我のケアをお願いしたいのだが、そんな気の利いた精神科医はいないだろう。 思ったんだ。生活…

攻撃性の異常と正常

貧困と障害の当事者研究。障害とは精神障害だ。病名はいろいろと変わってきた。双極性感情障害1型。非定型精神病。統合失調感情障害。病相も複雑だ。説明しやすいのは妄想くらいだ。今日のテーマは攻撃性。躁状態になると攻撃性が出る。暴力沙汰はないが激…

復活はある

ドン底である。もう再起などという意欲はない。日常生活からして、なっていない。永久入院が希望だとか。撤回しよう。今日、N氏と話ていて気が変わった。精神病院は、思ったよりも悲惨な場所のようだ。もう、入院はやめよう。 私の意思とは関係なく、私の周…

劣化は加速するのか

悲しいエントリーが続く。 朝、シアナマイドを飲んだ。夜、ハイボールを飲んだ。呼吸困難になった。気分を落ち着かせるためにタバコを吸った。その人は喘息なのに、だ。 馬鹿というよりも憐れだ。私の話だ。劣化。それに気づくことが回復なのか。それとも、…

回復が無いと悟ったとき

今日の診察は、私の病状と、今後を考えるうえで重要なものだったように思う。状態は不安定で、鬱状態と錯乱状態が頻繁に現れる。去年の問診表になぜか連続殺人事件の容疑者という記述があるようだ。妄想。躁状態の極期に現れる意識障害と記憶障害。これは実…

浮かれた自我に魔物が棲みついた

古い自我が帰ってきた。22年前。1997年の自我だ。つまり精神病を発病する前の自我だ。結婚4年目。持ち家。長女も生まれていた。真面目に生きていた。真面目な自我があった。それが、いつしか浮かれた自我になっていた。転勤、単身赴任は大きなきっか…

復活のシナリオを描くことは狂気なのか

前々回の精神科主治医診察で、私が貧困からの脱出ということを言うと、それは狂気に属するとして却下された。主治医としては、今のまま貧困で安定して欲しいのだろうが、私というパーソナリティは、どうもそれを許さないようだ。 貧困は5年ほど経験したが、…

精神障害者の顔

もう、5年以上になるヘルパーさんに聞いてみた。 「何も知らなければ、精神障害者に見えますか?」 「見えますよ。すぐに分かります」 そうだろうな。私自身、精神障害者を演じているのだ。頑張れば健常者も演じられる気がする。無理だろうか。 昨日、突然…

妄想と発狂のメカニズム

これから書くことは私自身の体験であって、一般的な事例ではない。それでもどこかに、狂気を紐解くヒントがあるかもしれない。この小文が、薬物中心の精神科医療に一石を投じることになれば幸いである。 私が精神病と診断されたのは、38歳の時だ。システム…