白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

格差分断社会の到来

格差が問題とされることがある。格差是正。機会平等。公平。 無理でしょ。大金持ちから税金取るの。教育格差でも金持ちは私立に行くでしょ。だいたい親の文化資本が違う。環境が違う。機会平等は形式論に過ぎない。機会平等でも能力や個性に差があるから、格…

有効期間付きマネー(紙幣の終焉)

前にも書いたが、現在の労働は、富をある程度平等に配分する方法が他にないから存在するのであって、社会的需要があるから存在するのではない。だから、少しでも儲かれば良い無駄な仕事が増える。標準的な仕事というものがあれば、20歳から50歳の人が1…

TPPは新しい国家である

何かと話題の秘密めいたTPP(環太平洋パートナーシップ協定)だが、これはもう、21世紀型の国家。EU以上のものであることは間違いない。簡単におさらいしよう。 ■加盟国 日本 127百万人 508兆円(左から国名、人口、GDP。以下同じ)ブルネイ…

日本が死んだ日

私は日本に明日は無いと思っている。政府が何をするかも分かっている。国民は日本に期待してはいけない。自分の身は自分で守るしかない。海外脱出もオプションとしてあった方が良いだろう。 さて、日本が死んだ日はいつだろうか。それは、2012年12月1…

対立のDNAには逆らえないという話

遺伝子が解明されると、いろいろなことが分かってくる。スティーブン・ピンカーは、遺伝子と人格特性について、パーソナリティの5つの主要因子を次のように指摘した。 1.「内向的/外交的」 2・「神経質/安定的」 3.「経験に対して開放的/閉鎖的」 …

愛国心とは自己犠牲という意味

いや、遅くなったが文部科学省は2、3年後を目途に「道徳心」と「愛国心」を点数化することを決めたらしい。ものすごい時代錯誤。歴史の後退だ。 そもそも愛国心とは何か。愛とは、自分より大切なもののことだ。つまり、愛国心とは自分個人より国の方が大事…

ポスト民主主義

所詮、民主主義とは衆愚主義だった。1%の富裕層が99%の富を握る世界。それが現代文明の到達点となった。これからは、もっと恐ろしいことが起こる。国家が瓦解して行く。その先鞭がアメリカであり、日本であろう。国際資本が政治を動かすようになる。い…

東京都民は反省しないのか?

舛添東京都知事が辞任するらしい。ショボイ理由だ。公私混同。ちょっとした贅沢。脇が甘かったとしか言いようが無い。 それにしても彼を推薦した自民党と公明党は反省しないのだろうか。彼を当選させた東京都民は反省しないのだろうか。また、選挙がある。誰…

雇用は無用

不思議なことである。これだけ文明が発達していながら、誰もが若い頃から60過ぎまで働かないと、社会が機能しないのだろうか。そんな馬鹿なことがある筈もない。必要最小限の労働力など、50%程度だろう。無駄なサービス、無駄な競争が多過ぎるのだ。 そ…

人生観の揺れ具合について

人生観。そんな難しいものに興味はないね。そういう人も少なくないだろう。しかし、そんな人でも言語化、体系化されていないだけで人生観を持っているのではないか。それとも、本当に人生観を持たずに生きているのだろうか。 誰がどんな人生観を持とうが自由…

アベノミクスは成功している

アベノミクスが成功しているだって? え、何を言い出すんだ。景気は良くならないし、デフレは解消されていないじゃないかって? は、何を言ってるんだ? アベノミクスの真の目的は貧困層を増やし安価な奴隷的労働力を大量に生み出して、格差社会を確固たるも…

ダダイズムからグダグダイズムへ

はて、文明の文法を解体せよとの指令を受けた訳だが、具体的に何をすれば良いのかが未だに分かっていない。ポストモダンは近代的な個人も国家も解体できなかった。結局は、哲学や文学あるいは社会学の内側での話であって、現実世界の文明の文法は揺らいでは…

自立という幻想、崩壊する家族

いつの頃からだろう、子供を自立させるのが親の役割だとして、学校を卒業したら家を出るのが当然のような風潮が出来たのは。なに、そんな風潮は無い。いや、いつの時代かは不鮮明だが、そういう風潮の強い時期が日本にはあった。 自立には、経済的自立、生活…

生存権の問題としての最低賃金

重要な問題は、繰り返し書いた方が良いだろう。それに、もうすぐ選挙だ。野党連合は戦争法などではなく、争点を生存権としての最低賃金に絞るのが良いだろう。まずは、最低時給を全国一律に1000円にする。そして、年に100円ずつ上げて、最終的に15…

経済成長主義の終焉

今頃、こんなエントリーを書かなければいけない現状が嘆かわしい。もう、10年以上前から同じことを言っている。世界の先進国は経済成長主義の限界を熟知している。そして、すべての先進国は巨大資本に支配されている。これを、コーポラティズムと呼ぶ。 先…

はてな村への復帰

本日、オフィシャル・ブログで「白井京月のグダグダ路線宣言」を出しました。 ameblo.jp 長編「笑顔の監獄」を執筆中に病に倒れた白井京月は考えた。 薬で知能が低下し、日常生活能力すら失った以上、もう本格的な論文や、練り込んだ作品を書くのは無理だ。…

円安が止まらない

円安とは何か。それは日本の衰退である。為替を見るたびに悲しくなる。私はせめて、1ドル90円くらいでないと、日本経済の安定性が損なわれると感じている。円安が進むと日経平均株価が上がる。それは当然の流れだ。ドルベースで見ると株価はどう見えるの…