白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

浮かれた自我に魔物が棲みついた

古い自我が帰ってきた。22年前。1997年の自我だ。つまり精神病を発病する前の自我だ。結婚4年目。持ち家。長女も生まれていた。真面目に生きていた。真面目な自我があった。それが、いつしか浮かれた自我になっていた。転勤、単身赴任は大きなきっかけになったが、それだけが原因ではあるまい。浮かれる理由は他にもあったのだ。1999年4月、精神科初診。診断書は神経衰弱だったが、カルテは躁うつ病だった。以降、会社を長期で休むこと4回。2011年2月の自由定年まで会社員をしていた。残業はない。お金はある。遊んだ。週に何回もラウンジに行った。日曜日はバックギャモンの例会と飲み会。フリーランスの人々との交流。病状や治療に関係なく、私の自我は高揚していた。

妄想、狂気、入院。会社を辞めてからの転落は絵にかいたようなものだ。入院。障害年金障害者手帳訪問介護。離婚。警察。転居。自己破産。訪問看護。地活。破滅。

転落している中でも、浮かれた自我に変更はなかった。何度も妄想し、躁転した。再起だとか復活の夢を信じていた。

しかし、突然に、22年前の自我が帰ってきた。守護霊中島様のはからいかもしれない。中島様との対話は、霊界通信に詳しいが、今回のこの人格交替は吉兆かもしれないのだ。つまり、私の自我は、22年間、一貫して浮かれていたのであり、その自我はもう無いのだ。ロバートと呼ばれた男は死んだ。記憶も、思い出も他人のものだ。もう、思い出す必要もない。まっとうに生きればそれで良いし、それしか出来ないだろう。

2019年6月7日。人格交替。22年前の自我が復活。浮かれた自我は消滅。

浮かれた自我には魔物が棲みつくものだ。俺の22年にわたる浮かれた自我は凍結だ。廃棄しても良い。扱いは主治医と相談だ。

私の人生には、3度の奇跡があった。大学合格。就職試験合格。2度目の結婚。今回は4度目の奇跡かもしれない。真面目な自我の復活だ。

祝杯。今日くらいは良いのではないか。甘いか。それくらいは甘くても良いよ。