感情を味わえない理由
断酒して、1ケ月が過ぎた。不安発作で、ワイパックスという薬が増えた。ハイボールの代わりがノンアルコールビールになった。良いのか、悪いのかだ。
それにしても感情が湧いてこない。何があっても興奮しない。楽しくない。嬉しくない。こんな不幸があっていいのだろうか。
犯人はインヴェガという薬だ。もう、1年飲んでいる。抗精神病薬である。しかし、飲まないのも怖い。もう、廃人だなと思う。気持ちは揺れる。一人暮らしか、施設か。
金銭管理能力が絶望的にない。というよりも知能がない。理性は消えている。
今日は父に会った。事実は変えられないと、意味深なことを言われた。無理をするな、とも。
今日は寒かったね。
それにしても、薬で感情を消して生きるって残酷じゃないか。医者は病気になった私が悪いという。変な医者だ。
思考もダメだ。好奇心も集中力もない。絶望的だ。今日は暗い。そんな日もある。いや、そんな日が多い。悲しいことだと理解は出来るが、悲しみを味わえない。
人間未満だ。
グループホームの根本
一人暮らしは限界だ。薬で知能が低下し、日常生活能力と金銭管理能力をうしなったのだ。心臓に持病がある。一人は不安だ。施設かグループホームに入れてもらえないか。
この話は3年ほど前から行政や福祉関係者にしているが、まったく進展がない。
今日の診察でもグループホームの話題が出た。私の通院しているのはクリニックなので、グループホームにコネがない。病院を紹介するから、あとは担当になった主治医次第というギャンブルだ。もちろん、一人暮らしのメリットもあるし、グループホームのデメリットもあるだろう。しかし、現状は孤独と金欠を中核として不安発作が続いている。生活もグダグダになっている。グループホームも一考の価値があると思った。
訪問看護師に電話をして我に返った。グループホームの根本は一人暮らしできるようになるための訓練施設なのだ。死ぬまでいられるわけではないのだ。却下だ。
しかしね。一人暮らしを自立と呼んで称賛するというのが、実に表面的で浅い。そして施策の怠慢だと思う。
人権にもいろいろあるが、大規模収容施設の方が、コストベネフィットは良いはずだ。今、必要なのは厚労省の力のあるアイデアマンではなかろうか。
前にも少し書いたが、障害者特区があってもいい。とにかく一般世界と障害者世界は経済活動においても分離しているようなものなのだ。
ふむ、グループホームから話がそれたが、もっといろいろなグループホームがあって良い。もちろん、そのためには法律を変えないといけない。
いまは障害者世界の人が一般世界に行きたいと望もことはあっても、逆はまれだろう。もっと魅力的な障害者世界を構想しよう。
一人暮らし政策は、自立という美名はあるものの、虚しい政策だ。障害者には、ハードルの高い政策だ。グループホームの位置づけと要件を見直すべきだ。さあ、回路を作ろうか。
2種類の精神科医療
精神科医療には、2種類ある。一つは、職場復帰、学業復帰を目指す治療。もう一つは生存条件を満たすことを目指す医療だ。
私は両方経験がある。会社員時代は前者の職場復帰を目指す治療を受けた。4度入院しながらも初診から12年、、50歳の自由定年時には寛解にまで回復した。
後者の医療も経験した。母に知らない精神病院に連れて行かれた。1千万以上の貯金あがあり、年収も1千万円近かった私に医者は行った。
「あなたは一生仕事なんて出来ません。はやく生活保護になりなさい」
後に懇意にしていた弁護士から、あそこはそういう病院ですからと教わった。
2種類の精神科医療。これは概ね、病院で分かれている。選択を誤ると、大変なことになることは言うまでもない。ご用心。
真面目人間の悪癖
講演の原稿を書こうとして、私がまだ、自分自身を消化できていないことに気が付いた。言い換えると現状を受容できていない。これは、しんどいことだ。
私は重症の精神障害者だ。生きているだけで上出来だと、開き直った方が良い。いろいろな課題や目標を設定し、挫折して自分を責めること。これが一番よくない。真面目人間の悪癖の一つと言えるだろう。
やっと育ちのいい真面目人間の悪癖から脱却できたようですね。そう言ってくれたのは、私が親分と呼んでいる会社社長だった。頭の良い狸のような人だ。でも、神経質なんだよね本当は。
そういえば「お気楽革命」なるものの首謀者は私だ。その私が、ぜんぜんお気楽になっていないように思う。「グダグダイズム宣言」を書いたのも私だ。しかし、そのグダグダも疲れるということに気が付いてしまった。シャキッとしている方が楽なのだ。新しい宣言が必要だろうか。宣言?必要?まだまだ悪癖が残っているな。
そういえば、いい加減は良い加減と某氏が言っていたな。
講演会の原稿ね。何を伝えたいの。精神障害をめぐる現実。精神科医療、福祉、行政、家族。驚きの連続だ。きっと良い講演になるだろう。わくわく、バシャール。