白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

障害者世界の居心地

障害年金を取得して6年になる。まさに転落の6年だった。振り返ると長くなるので、現状についてだけ書こう。

週1回の精神科通院。週1回の訪問看護。週2回のヘルパー。週に3回前後は地域活動支援センターに行っている。そして、暇な時間は、命の電話や寄り添いホットラインにかける。すっかりと障害者世界に染まった生活。帰属が精神障害者なのだ。

病状は安定しない。むしろ、悪くなっている。そして、制度設計された福祉システムの中で生きているのだなと実感する。正直に言うと、もう、一般世界が怖い。ケアされることに慣れ過ぎた。それでいて、障害者世界にも満足していないのだ。

なぜだろう。帰属が精神障害者だと嘯きながら、それを快く思っていないのではないのか。自分の中で、精神障害者概念を再検討する必要があるのではないのか。

地域活動支援センターに集う人々。同病者の方々。仲間。居心地は悪くない。だから、それで良いのかと思ってしまう。未来が無いんですよ。目標も何もかも。

それは制度ではなく、自身の問題だと言われれば、それまでだ。目標だって。私らしくないな。「障害者世界の居心地」と題したが、だんだんと障害者世界が見えてきたところだ。染まりたくない。しかし、すでに染まっているのだろう。問題は孤独。一人暮らしで身寄りがないことだ。真剣に彼女を作ろうか。しかし「お金がなければ、彼女は出来ない」という女性チームの合唱にあう。ああ、私は孤独と戦っているんだ。勝ち目のない戦いだ。なにで孤独を埋めれば良いのか。居心地の前に、大問題があった。