都市が象徴でなくなる時
こんにちは。久しぶりの次世代文明研究です。
歴史学によれば、文明の誕生は都市の誕生とイコールです。地理学的にも、そう言えます。今もそうです。都市は文明の象徴であるとともに、生活の機能そのものです。
しかし、21世紀という新たな千年期は、この常識を覆そうとしているように見えます。
富裕層は地理的な制約から解放され、世界中の富裕層とオンラインで結ばれています。富裕層だけではありません。デジタルネイティブは世界中にネットワークを拡げ、自分は家に引きこもっています。
批評家の宇野常寛氏は数年前に、リアルで会うのはイベントの時だけだと喝破していました。日常はオンラインなのです。
今回のコロナ禍で、この流れは加速するでしょう。在宅ワークが主流になり、誰も会社に行かなくなります。あ、誇張表現ですよ。
都市は美しい。都市が懐かしい。都市は。そう、遺跡のようなものになってしまうのです。
富裕層はリゾート地を好むでしょう。そして、定住することなく、世界のリゾート地を転々とするのです。そんな時代が既に来ています。
次世代文明と格差社会。大きなテーマですね。都市が過去のものとなろうとしている。面白いことになりそうです。