もっと自由に
行政の相談員に電話した。ベテランで頭の良い人だ。目から鱗だった。
B型事業所に一生行くか、一般世界に戻るかの二者択一ではないですよ。
貴方は、もっと自由に、貴方の世界を生きれば良い。
そう言われればそうだ。私は杓子定規に考えていた。
相談員は「狂った季節」を読んでくれている。これは半ば自伝である。その後に、転落が待っていたのだが。
一日を、気の向くままに過ごしてみる。朝からハイボール。もう飽きた?
酒をやめてみる。何をする。気の向くままに。
ただ、お金がない。素振りでもしようか。公園で。
「タバコが吸えて、お酒が飲めて、なにが不満なの?」
元妻の声が、いや幻聴が聞こえてくる。何が不満なのか。それを考えるのは面白いかもしれない。
失ったもの。知能。好奇心。集中力。快楽。喜び。お金。
残されたもの。命。野望。身体機能。
野望か。どんな野望だ。死んだ時、新聞に載ること。事件か、交通事故しか無いじゃないか。(笑)
話が逸れたな。
私は私の世界を自由に生きる。それが出来れば成功だ。柔軟に。しなやかに。気の向くままに。
杓子定規に考えるな。