白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

2019-01-01から1年間の記事一覧

馴染めない事で悩むな

いや、某所に馴染めない。俺は障害者としての基本が出来ていないのかと思った。人間として未熟なのかと思った。家に帰り、電話で、安心サポートセンターの担当者に愚痴をこぼした。 馴染もうとしなくて良いのですよ。自分は自分のことをやれば良い。世界は人…

食卓

7月1日から、就労継続支援B型事業所に行っている。日本経済のブラックな奥深さを見てしまったが、それは今日の話題ではない。 お昼の12時からは昼食だ。100円でお昼の賄がつく。ご飯、味噌汁、小皿ほか1品。1テーブル8人ほどで、昼食を共にする。…

自我は仮想だから、それで

不思議な議論があるものだ。動物の自我は本能としての実態であり、人間の自我は言語を介在とした仮想だというのだ。動物に言語がないだって。それこそ想像力の欠如だろう。その証拠に、俺は犬だが日本語が出来る。あ、冗談だからね。 自我か。最近のエントリ…

今の自分で良しとする

一般社団法人さんでーかふぇの加納代表と電話で話をしていて、目から鱗が落ちた。 私は自我が安定せず、崩壊に近いときもあり、解離性障害のようでもあり、とにかく不安定だ。今日もストンと落ちた。 いろいろとお話していて「今の自分でよしとしたらいいじ…

リカバリー・ビジョン

ふむ。どこかでリカバリーできていれば、いまのような転落は無かった。しかし、人生という大きな絵で、これからリカバリーを考えることは悪くない。脱・貧困。さすがに脱・障害は望みすぎか。しかし、可能性があるならば無視してはいけない。 ビジョンを持と…

精神障害者世界の現在

私は今まで、粗雑な考えをしていたことを反省しないといけない。 精神障害者は精神障害者世界を生きるか、一般世界を生きるかの二者択一で考えていた。しかし、現実にはもっとうまい精神障害者世界の利用方があるようだ。日本の福祉は就労主義でいびつだが、…

深夜の長電話

最近、いろいろな人から電話が来る。今日は、久しぶりに統合失調の30代女性、Sさんから電話があった。頭の良い人だ。会話はポンポン弾む。結局、1時間以上、話をした。 宗教的な話が多かった。占いもあった。守護霊と呼んでいた中島氏は補助霊で悪霊だと…

転落のスタンダード

講演の原稿を書いたのだが、主催者側から、誰に話したいのか、主張は何なのか、などと聞かれ困惑している。なにやら、ぐだぐだになりそうな予感がするので、いっそう、黒崎玄太郎研究所主催で敢行しようかと思う。テーマは「転落のスタンダード」。なに、自…

解離性障害が一番深刻だ

私の公式の病名は「統合失調感情障害」だ。ただ、それだけではない。アルコール依存症がある。そして、何より悩ましいのが、解離性障害なのだ。 平成30年4月の記憶がない。大金を何に使ったのかがわからない。あの時の自分は自分ではない。記憶だけではな…

B型に通いはじめた

B型とは、障害者の就労継続支援B型のことです。A型は雇用契約を結びますが、B型は雇用ではありません。逆に、福祉サービスなのです。作業をして工賃をもらう場合もありますが、平均で1時間200円程度。最低時給も関係ありません。 そう言えば前に、こ…

転落の速度と意識

年収1千万円からの転落。家を売り、仕事を辞め、離婚した。事業を立ち上げたが廃業した。精神障害者となり、障害年金を受給。障害者手帳を取得。ヘルパーさんが入る。精神病で入院。自己破産。転居。今はワンルームマンション暮らし。立派な転落だろう。 さ…

自我の再生

私はいま、三つのレッテルを自分に貼っている。精神障害者、浮浪者、そして廃人だ。それを補強するのが、自己破産と離婚とアルコール依存症。もう、名実ともにボロボロなのだった。 しかし昨日、脳のMRIを撮った結果、脳は正常だと言われた。意外だった。…

デブの綱渡り

一人暮らしに限界を感じている。抗精神病薬で脳が委縮し、知能が低下し、金銭管理能力と日常生活能力を失っているからだ。特に金銭管理は大変だ。つい、酒とタバコが増える。もう、無理なのである。 訪問看護師に、電話で、こんな綱渡りは無理ですと主張した…

怪しい幸福感

昨日の夜から、怪しい幸福感がある。何があった訳でもない。脳内物質の悪戯だ。出来事。薬。アルコール。何にどう反応して、脳内物質が出ているのかは分からない。この幸福感は寝起きにも残っていた。 布団を被って、横になっていたい。こんな時が続けば良い…

アルコール依存と、にちぢょう

午前8時、地域活動支援センターでできた友人、K女史からの電話で目が覚めた。いけない。今日は訪問看護師が来る日だ。慌てて朝食後の薬を飲んだ。抗酒剤シアナマイドは飲まなかった。 私は、昨年12月にアルコール依存症と診断され、2月4日からアルコー…

棄損した自我のケア

精神障害者になって変わったこと。自分をとりまく環境の変化と関係性の変化。過去の自我は放棄され、ややもすると投げやりになる。精神科医療には、この棄損した自我のケアをお願いしたいのだが、そんな気の利いた精神科医はいないだろう。 思ったんだ。生活…

攻撃性の異常と正常

貧困と障害の当事者研究。障害とは精神障害だ。病名はいろいろと変わってきた。双極性感情障害1型。非定型精神病。統合失調感情障害。病相も複雑だ。説明しやすいのは妄想くらいだ。今日のテーマは攻撃性。躁状態になると攻撃性が出る。暴力沙汰はないが激…

復活はある

ドン底である。もう再起などという意欲はない。日常生活からして、なっていない。永久入院が希望だとか。撤回しよう。今日、N氏と話ていて気が変わった。精神病院は、思ったよりも悲惨な場所のようだ。もう、入院はやめよう。 私の意思とは関係なく、私の周…

劣化は加速するのか

悲しいエントリーが続く。 朝、シアナマイドを飲んだ。夜、ハイボールを飲んだ。呼吸困難になった。気分を落ち着かせるためにタバコを吸った。その人は喘息なのに、だ。 馬鹿というよりも憐れだ。私の話だ。劣化。それに気づくことが回復なのか。それとも、…

回復が無いと悟ったとき

今日の診察は、私の病状と、今後を考えるうえで重要なものだったように思う。状態は不安定で、鬱状態と錯乱状態が頻繁に現れる。去年の問診表になぜか連続殺人事件の容疑者という記述があるようだ。妄想。躁状態の極期に現れる意識障害と記憶障害。これは実…

浮かれた自我に魔物が棲みついた

古い自我が帰ってきた。22年前。1997年の自我だ。つまり精神病を発病する前の自我だ。結婚4年目。持ち家。長女も生まれていた。真面目に生きていた。真面目な自我があった。それが、いつしか浮かれた自我になっていた。転勤、単身赴任は大きなきっか…

復活のシナリオを描くことは狂気なのか

前々回の精神科主治医診察で、私が貧困からの脱出ということを言うと、それは狂気に属するとして却下された。主治医としては、今のまま貧困で安定して欲しいのだろうが、私というパーソナリティは、どうもそれを許さないようだ。 貧困は5年ほど経験したが、…

精神障害者の顔

もう、5年以上になるヘルパーさんに聞いてみた。 「何も知らなければ、精神障害者に見えますか?」 「見えますよ。すぐに分かります」 そうだろうな。私自身、精神障害者を演じているのだ。頑張れば健常者も演じられる気がする。無理だろうか。 昨日、突然…

妄想と発狂のメカニズム

これから書くことは私自身の体験であって、一般的な事例ではない。それでもどこかに、狂気を紐解くヒントがあるかもしれない。この小文が、薬物中心の精神科医療に一石を投じることになれば幸いである。 私が精神病と診断されたのは、38歳の時だ。システム…

22世紀に日本国は存在し得るか

81年後の日本。 このまま貧困化が続くと、いや今の相対貧困率から見ても、平均賃金から見ても、日本は先進国ではない。 【参考】相対的貧困率等に関する調査分析結果について これは構造問題であって、小手先の施策では、大きな変化は期待できない。 少子…

私が書いたものを読むメリット

嫌なタイトルである。昨日、詩集「ロバート空間」を読み返して、読者は何を感じ、読者にどのような変化が起こるのかを考えてみた。 反文明、反社会で突き抜けた思想。気分は一瞬、らくになり、陶酔をあじわえるかもしれない。しかし、読後感の中に停滞した場…

執筆について思ったこと

まずは、ご報告。詩集「ロバート空間」をカクヨムでリリースしました。これは前作「ロバート劇場」に勝るとも劣らない傑作です。是非、お読みください。 kakuyomu.jp 病状でしょう。脳が急に流動的な状態になり眠れそうにありません。興奮しているのかもしれ…

俺は破滅に成功した

ナオミが悪い。ナオミは俺に「貴方は破滅型じゃない」と言った。なぜか、とてもムカついた。よし、破滅してやろうじゃないか。俺は強く決意した。心に火がついたのだ。 家を売った。会社を辞めた。離婚した。退職金で豪遊した。そして、あり得ない発病。仕事…

入院することにしました

2015年1月に退院し、引っ越してから4年4ケ月。彼女のいない一人暮らし。仕事もなし。生活の軸が何もなく、ただ、生きていただけ。文学的成果もほぼ皆無。浮き草のようなもの。病状はいっこうに安定せず。しまいには、アルコール依存症だとか。人生と…

僕は廃人になっていた

風呂に入らない、服を着替えない、顔を洗わない、髭を剃らない、もちろん仕事はしていない。臭い、汚い、みっともない。あれ、廃人じゃないか。僕は廃人じゃないか。 なにが貧困と障害の当事者研究だ。ぜんぜん研究していないぞ。データもなければ、深さもな…