白井京月の研究室

経済学・社会学・政治学

健常者世界/障害者世界

ある障害者との会話で「健常者」という言葉が出てきた。軽いショックだった。私はこれまで「一般世界」という言葉を使ってきたが、「健常者世界」と言った方が正確だと思った。 健常者世界。私は50歳まで健常者世界にいた。38歳以降、精神科のお世話にな…

断薬という冒険

精神科の薬は怖い。確実に脳を破壊する。私も破壊された。しかし、脳には可塑性がある。今からでも遅くはない、断薬しよう、と思ったのが先週。インヴェガ(リスパダールの活性代謝物)は嫌なのだ。 もちろん主治医には言わない。訪問看護師にも言わない。面…

地域活動支援センター

今月初の地域活動支援センターだ。ガイドヘルパーさんに付き添われ、雨の中、歩いてきた。途中、コンビニでお金をおろす。午前7時起床。すでに、ハイボールを2本飲んでいることは内緒だ。 地域活動支援センター、通称「地活」。いわば障害者のサロンである…

退職から10年

2011年2月20日付、定年扱いで50歳で退職。あれから丁度10年。いろいろあった。あり過ぎた。昨日はM氏に以降の出来事を克明に訥々と語った。面白いと言ってくれた。私もそう思う。それは、小説になる。カクヨムに書こうか。 2011年。会社を辞…

意味のない義務感からの解放

去年の3月末から、カクヨムに「白井京月の精神疾患日誌」を、ほぼ毎日書いていた。しかし、306話で力尽きた。書くことが苦痛になった。最近は意味のない義務感で書いていた。収入。カクヨムリワードで、10年やれば、3000円になっただろう。そんな…

お金と元気

行き詰まって、信頼できるNPO法人の理事長S氏に電話した。 「元気が無いのは、お金がないからや」 単純明快である。 いろいろ話をした。 「まあ、何とか生きてるんやな。次、会うまで生きときや」 この人と話をすると、気が晴れる。不思議なことに。 元…

ハイボールと還暦の私

いよいよ、本格的に還暦になった。誕生日を迎えたのだ。そして、朝からハイボール。朝ハイである。 思えば、2018年から、ハイボールに泣かされた。アルコール依存症と言われ、シアナマイドまで飲まされた。2019年、転院。2020年、入院。それでも…

死を想う

去年の6月、内科医と次のような会話があった。 「余命1年くらいですかね」 「それくらいかな」 内科医が正しいとすれば、今年の6月には死ぬはずだ。ずれても、年内には死ぬだろう。それなのに、いまさら入院。日常生活不能だから。酒もタバコも無くなって…

入院が決まって

入院が決まって、気分は単純だ。何もない。それに尽きる。精神科医療保護入院。相続。確定申告。施設入居。道は見えている。それが生きる術の全て。生きるとは。そんなことを考えなくなること。今日は昼にレタスサンドを食べただけ。夕食は未定。今日の相続…

決断の条件

調子は最悪だ。 1.身体が動かない 2.便失禁がとまらない 3.食欲がない 4.ハイボール(1日6本)が減らない 外野は入院を勧める。母親までもだ。入院については、以下のパターンがある。 a.内科入院 b.精神科入院(医療保護) c.入院はしない …

真夜中のうんこ漏らし

正月早々、不潔な話題で申し訳ない。実は、もう、1ケ月以上、夜の便失禁(うんこ漏らし)が続いている。出るかと思ってトイレに行く。きばる。出ない。ベッドに戻る。緊張が緩む。ドピュー。毎回、このパターンだ。 紙おむつをしているので、大きな被害はな…

亡き父、黒崎勇の思い出

父、黒崎勇(甲南大学名誉教授、ドイツ文学)が、昨日亡くなった。 昨日、お別れをしてきたが、痩せこけていたものの、道徳的な雰囲気を醸していた。肩に置かれた、KENTの1mgが印象的だった。 父には本当に可愛がられた。欲しいものは何でも買ってく…

借金論

入院は無くなった。昨日は私の借金問題で、火の粉が降りかかった。 「借金ありますよ」 「なに~。借金がある。見損なった」 「絶対に返さないとダメよ。千円ずつで良いから」 一般社会での借金に関する観念を思い知らされた。 通常、借金をするのは生活に困…

どうやら入院だ

どうやら入院だ。区役所のケースワーカーの意見には逆らえない。まだ、病院は決まっていないが、主因はアルコール依存症だろう。 見込みは3ケ月。長いなあ。それが、今の日本のスタンダードなのだ。 気力がまるで無い。執筆意欲もない。ブログもこんな調子…

晩年を意識したとき

朝、コンビニの帰り、家の鍵をあけようとしたとき、腰が曲がっているのに気が付いた。老いたな。もう老人だな。壮年ではないな。そんなことを思った。 コロナ。インフルエンザより怖くないコロナ。それで、皆マスクをし、社会がパニックを起こしている。これ…

パソコン復旧

昨日、パソコンが復旧した。それで。将棋。未来に意気消沈しているのだ。今日もハイボールの嵐。そして、土日のお金がない。最低な野郎だ。それで、目標はノーベル賞。笑える。いや、狂っている。余命は1年なのだ。 「知識人のための36章」を本にしたい。…

一般社会と障害者

深夜に、スマホから書いている。 はて、一般社会とは、何なのか。身体障害者とは、精神障害者とは、何なのか。 社会復帰とか、社会参加という、おかしな言葉がある。社会にいなかったとしたら、刑務所にでもいたのだろうか。 社会という言葉は、多くの場合、…

パソコンが壊れた結果、得たもの

おひさしぶりです。パソコンが壊れたのが10月末。もう、1ケ月近くになりした。 パソコンを買うお金もなく、というよりもコロナの影響でパソコンが高くなっていることも知らず、未だ入手の目途が立っていません。 以降、スマホでブログや公式サイトのメンテ…

精神疾患の治療手順

1.精神疾患概念 今まで、二大精神病と言えば、躁うつ病と統合失調だったが、最近では、うつ病、発達障害、自閉症スペクトラム、アルコールや薬物の依存症、境界性人格障害、サイコパス、知的障害など、どんどんと精神疾患概念が広がってきている。 昔は、…

近代の終焉

私は、2014年に「次世代文明の誕生(銀河版」を出版したが、拙速だったようだ。 まず先に、「近代の黄昏」と「近代の終焉」を書くべきだった。 人類が新たな千年紀を迎えて、20年がたった。世界は、どう変わったのか、そしてどう変わるのか。歴史観の…

読者と読後感

昨日、ラグーナ出版から「シナプスの笑いVol.42」が届いた。 私のエッセイ、「人間とは何か」が掲載されている。 j-robert.hatenablog.com 今朝、早速、訪問看護師にこのエッセイを読んでもらった。 「難しいですね」 「学者ですね」 「こんなこと考え…

白井京月ファンクラブ

www.mag2.com 有料メルマガです。月1100円。毎週日曜日発行。 まだ、読者は1人です。 収入は、2分の1の550円。振込手数料は引かれます。 10人なら、5500円。 100人なら55000円ですね。 お金のある方は、是非、これを機会に申し込ん…

転落はしても、破滅はしない

私は転落経験者だ。破滅したと思っていた時期もある。しかし、日本では転落はしても破滅はしない。家庭は破滅するかもしれない。しかし、個人は破滅しない。 なぜならば、日本には自己破産の制度がある。生活保護の制度がある。つまり、転落しても生きて行け…

魂の生活

日常に追われるな。日常に退屈するな。日常に埋没するな。 瞑想して魂を磨け。 いずれ真我が現れる。至福の時が来る。 死を怖れるな。 現世こそ幻なのだ。 心を空にせよ。 世俗に弄ばれるな。 無我無想。 なぜ生きているかを問うな。 生かされているなどと思…

ある愚者の生涯

ブログのタイトルに偽りありだ。もう「次世代文明研究」はしていない。ネタは生活保護、精神障害者世界、貧困あたりだろうか。 今日、夢を見た。俺は一流ビジネスマンだった。覚醒した。ささやかな暮らしではなく、復活を目指さないと。真剣にそう考えた。そ…

魔の午前2時

魔の午前2時とは何か。それは、睡眠障害で中途覚醒する時間である。それだけなら、魔ではない。完全に眠気が取れて、近くのコンビニにハイボールなどを買いに行く。そんな日が1ケ月以上続いた時があった。これが、魔の午前2時だ。 その後は、中途覚醒して…

9月の終わりに

令和2年。コロナ禍。東京オリンピック延期。 私はというと、カクヨムで「精神疾患日誌」をスタートさせ、3月頃は出版意欲があり、5月には歩行困難になり、アルコール依存症で入院し、その後、便失禁が続くなど、ろくでもない9ケ月だった。 訪問看護は、…

お気楽革命の時代(2)

2012年09月21日(金) 11時47分18秒 テーマ:壊れキャラ時代 昔から、お気楽は三文の得という。まあ、お気楽は損得にこだわらないので、何が得なのかはどうでも良い。ああ、今日もバカなこと書いてるなあ。よくこれだけ、バカなこと書けるね。それって才能? …

お気楽革命の時代(1)

8年前の今頃 悩めるお気楽 2012年09月20日(木) お気楽とは何か。そんなことに悩むようではお気楽と言えない。適当に何か語って、最後にわははと笑えば良いのだ。と、ここまで書いて、既に芸風が乱れていることに気がついた。書き直しだな。 知的なお気楽と…

夢も希望も無い方が良い

夢。希望。若い頃はたくさんあった。叶ったものもあれば、叶わなかったものもある。思えば50歳までは華やかな時代だった。結婚した。子供が出来た。家を買った。毎日銀座で飲んでいた時期もある。毎週、大阪で遊んだ時期もある。友達は、それだけ美味しい…